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大雨と暴風で各地に被害=航空機飛行中に異例の事故=サンパウロ州

2006年3月31日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】寒波と雨雲をともなった低気圧が二十九日に接近、サンパウロ州各地で降雨や暴風により四人が死亡、多数が被害を受けた。サンパウロ市内では家屋の下敷きで親子二人が、サンパウロ州ジャボチカバル市とリメイラ市では男性が氾濫した河川の濁流に飲み込まれて死亡した。
 サンパウロ市内では二十九日午前〇時から九時までに雨量が平均四五・四ミリに達し、三十八カ所で出水となり通行不能となった。最大はヴィラ・マリアナ区の四五・九ミリだった。これにより今月の雨量は五五九・四ミリに達し、月間平均雨量の二一四%となった。
 パウリスタ鉄道では線路が破壊されて運行を休止、七千人以上が足止めを食った。復旧には二十日余りかかる見込みで、その間はバスのピストン輸送となる。
 カンピーナス市を中心とする地域では暴風雨となり、多数の街路樹が倒壊して停電が相次いだ。ピラシカーバ市では風速毎時一五八キロの竜巻が発生し、被害がでた。
 TAM航空のエアバスが二十八日夜、クリチーバ空港からサンパウロ市に向かって飛行中、暴風圏に突入して大粒のヒョウが機首の鼻の先とワイパーを破損するという異例の事故が発生した。しかし破損は飛行に影響なく、クンビッカ空港に午後九時二十五分、無事に到着した。