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国内病院ランキング=G・メルカンチルが発表=「収入」で友好病院47位=サンタクルース病院は69位=利益率は両病院とも良好

2006年3月31日(金)

 日系人がよく利用する医療機関と言えば、日伯友好病院(別府重臣オズワルド院長)とサンタクルース病院(横田パウロ理事長)だ。ブラジルの病院の中での評価は、いったいどれくらいなのか気にかかるところだ。ガゼッタ・メルカンチルが毎年八月に、病院ランキングを発表している。「収入」で日伯友好病院が四十七位、サンタクルース病院が六十九位だ。
 ランキングは、バランス・シートを提出した病院を対象に、年間収入に基づいて順位付けしているもの。二〇〇五年には八十九病院が、名を連ねている。
 友好病院が四十七位(一億四百十一万レアル)、サンタクルース病院が六十九位(七千六百三十八万レアル)に入った。〇二年には両病院とも三十番台だったので、数字の上では後退する形になっている。
 トップは「Unimed Rio」で、八億四千四百四十万二千レアル。「Unimed」は健康保健プラン(Plano de Saude)を展開し、全国で急成長中だ。
 ベロオリゾンテが二位(六億四千百二十万七千レアル)、カンピーナスが四位(四億八千七百七十八万七千レアル)につけるなど、トップ10に五、全体に約四十も含まれている。
 サンパウロ州内でトップは、アウベルト・アインシュタイン(全体で三位)。五億六千七百十九万二千レアルの年間収入を誇る。利益率も一八・二%で、かなり高い数字だ。
 日系は、このような病院の攻勢に押されているところだ。具志堅茂信援協事務局長は「収入が伸びているということは、来院者数が増えているということですが、日系の医療レベルが下がっているわけではない」と話す。
 利益率は友好病院が二・三%で、サンタクルース病院が四・七%。上位二病院よりも上回っている。
 民族系の病院では、ベネフィセンシア・ポルトゲーザが十三位(二億九千九百二十三万九千レアル)、シリオ・リバネースが十七位(二億三千四百六十万六千レアル)に入っている。