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マンテガ采配始まる=財務次官と国庫庁長官を任命

2006年4月1日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】パロッシ前財務省がスキャンダルで失脚(表面上は辞表提出)したのを受けて後任として就任したマンテガ新財務相は三十日、財務次官と国庫庁長官をそれぞれ新しく任命した。
 財務次官は実質副大臣と呼ばれるほどの財務省の要職で、前財務省の辞任にともないポルトガル前財務次官も辞表を提出したことで空位となり新人事が注目されていた。これにベルナルド・アッピイ氏が起用された。アッピイ氏はサンパウロ大学(USP)卒のエコノミストで、大学教授やPT党補佐官を経てパロッシ前財務省のもとで補佐を務めていた。マンテガ財務相は省内の事情に精通している経済のプロだとコメントしている。
 いっぽうでこれまた辞任したレヴィ前国庫長官の後任にカルロス・カワル氏を起用した。同氏もUSP卒、シティグループの重役を経て、マンテガ財務相の前身でもある社会経済開発銀行(BNDES)総裁のもとで重役だった、いわゆる片腕の一人。このほか新人事について財務相は来週にも決定するが、現職の留任で説得する意向を強めている。