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触圧療法の福原氏=8日北海道協会で講演

2006年4月5日(水)

 マッサージを通して体の自然治癒力を高めることをめざす「触圧療法」を創案、世界各国で講演、治療活動を行っている福原三郎さん(83、北海道)がこのほど来伯。講演会が四月八日午後二時から、ビラ・マリアーナ区の北海道協会(Rua Joaquim Tavora,605)会館で開かれる。入場無料。
 その名前から指圧のような療法が想像される触圧療法。福原さんによれば、「指圧ほど強く押すのではなく」、患部を繰り返し柔らかく触ることで痛みをやわらげていくという。
 「母親は最高の名医」と福原さんは表現する。育児における親子の触れ合いを原理に治療をおこなうことで、自然治癒力や免疫を高めるのがねらいだ。
 これまで、五十肩や坐骨神経痛、めまい、膀胱炎などの治療にもあたったという。「本人の体が治る状態にもっていくこと」と福原さんは語る。
 福原さんは北海道余市町出身。十七歳から講道館で柔道を修行し、地元で道場や警察署の柔道師範などもつとめた。全国柔道高段者大会には八九年まで二十八回出場、最優秀選手に五度選ばれている。現在は講道館柔道八段。今も八十三歳の年齢を感じさせない壮健ぶりだ。
 整体の世界に入ったのは五十七歳の時。柔道整復師、鍼灸治療師などの活動を経て、九一年に「触圧療法」を創案した。
 ブラジルを訪れるのは九一年以来八回目。ブラジル以外にも南米各国など世界各地で講演、治療活動を行う。昨年ポルトガル・リスボンで開かれた鍼灸学会の世界大会にも参加し、触圧療法を紹介した。今回は、サンパウロでの講演の前に、アルゼンチン、パラグアイでも講演を行う。
 当日は入場無料。講演後は治療の指導も行う。午後四時ごろまで。主催者では、腐らない食品一品を持参するよう呼びかけている。これらは日系福祉団体に寄贈される。