2006年4月6日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】ブラジル地理統計院(IBGE)が四日に発表したデータによると、二月の工業生産は前月比で一・二%、前年同月比で五・四%増加した。一月は昨年十二月比でマイナス一・三%を記録しており、市場では二月の生産がプラス〇・五%前後と予想されていた。過去十二カ月間では三%の増加。
部門別では、前月比で耐久消費財が六・〇%増と大きく伸び、非耐久消費財は一・七%、資本財は一・五%増加したが、中間財は〇・六%減少した。特に薬品(二六・二%)、自動車(四・八%)、飲料(三・七%)、機械・装置(二・六%)など、国内市場向け製品の増加が目立った。
IBGEは、金利とインフレの低下、クレジットの増加と賃金の上昇が今回の生産増につながったと評価した。全国工業連盟(CNI)が同日発表したデータによると、二月に工業部門の労働時間は前月比二・〇八%増と、四カ月ぶりにプラスに転じた。また雇用も〇・四%増とわずかながら拡大、設備稼働率も一月の八〇・六%から八〇・九%へと上昇した。
金利とインフレの低下は今後数カ月間続くとの予想の下、消費者と企業経営者の間に景気回復への期待が高まっており、今年第2・四半期に工業部門は第1・四半期よりも明るさを増すとエコノミストらはみている。