2006年4月7日(金)
空港からホテルに到着したところを狙うタクシー強盗が多発している。五日付け本紙二面で伝えた通り、二日夜にジャルジンパウリスタ区のフラットホテルで強盗事件が発生し、宿泊客の一人が殺害された。この事件もタクシーでホテルに着いたところを襲われたものだった。サンパウロ総領事館では、最近になって同種の事件が多発しているとして、注意を呼びかけている。
二日の事件はジャルジンパウリスタ区アラメダ・ロレーナ街にあるフラットホテルで起こったもの。被害者の男性が空港からタクシーでホテルに到着したところをオートバイの二人組に襲撃された。
一人が男性から現金、携帯電話などを強奪。その間にもう一人はホテル内に侵入してフロント付近にいた別の宿泊男性のバッグを奪おうとしたが、抵抗されたため男性の腹部に発砲。男性は病院で死亡した。
総領事館は「安全対策情報」で、付近に常駐するタクシー運転手の証言を紹介。同ホテルと付近のホテルでは、これまでにも空港からタクシーで到着したところを襲う強盗事件が多発しているという。
同情報は、「空港ではラフな服装を心がける」「高級品を身に付けない」「ノートパソコンと思われる持ち物を持たない」「可能であれば知人に迎えに来てもらう」といった点や、空港からの途上について、「尾行されていないかの確認」「車外から見えるところに所持品を置かない」「タクシー停車時の注意」「強盗に遭った場合は抵抗、逃走しない」などの防犯対策を挙げ注意を呼びかけている。