2006年4月11日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ州スザノ市で犯罪組織による警察への襲撃がエスカレートし、戦闘状態の様相を見せている。
同市ミゲル・バドラ区の朝市で八日午後一時半ごろ、警官二人とその友人の市民一人がピストルで襲撃され死亡した。警官らはいずれも私服で、パステルを食べている所を襲われた。
警察では同日、犯人とみられる州都第一コマンド(PCC)のメンバー二人を逮捕した。さらに命令を下した同メンバーの一人と四人の共犯の身許を突き止め手配した。警察では七日夜に同市内の警察署を襲撃したPCCメンバー六人のうち、四人が射殺されたことで、その復讐のために三人を殺害したと断定している。
この六人は七日午後十一時半、二台に車に分乗して警察署前に到着、自動小銃などを署に向けて無差別に発射した。しかし襲撃を予期して外部で見張りをしていた十四人の警官が背後から応戦し、四人を射殺した。残り二人は逃走したが負傷しているとみられ、警察は病院などを捜索中。PCC幹部を逮捕したことで、二十六日にも襲撃があり、署に向けて五〇発以上の銃弾が撃ち込まれたこたことから、警察では再襲撃があると見て体制を整えていた。