2006年4月12日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】今月六日と七日にダッタフォーリャが実施した大統領選予想調査で、前サンパウロ州知事のアウキミン氏(ブラジル民主社会党=PSDB)の支持率が二〇%に低下したことを懸念したPSDBは、同氏の大統領候補としてのイメージを定着させることに力を注ぐ方針を固めた。
同氏の支持率は前回調査(三月十六日と十七日)の二三%から二〇%へと三ポイント低下。一方、再選に向けた出馬が予想されるルーラ大統領は二ポイント低下したものの四〇%とトップを維持、ブラジル民主運動党(PMDB)からの出馬が予想されるガロチーニョ氏は三ポイント上昇し、人気を回復した。アウキミン氏は、お膝元のサンパウロ州でも支持率が四八%から四一%へと低下した。
アウキミン氏の選挙対策チームは、サンパウロ州の選挙運動担当者だったジャーナリストに支援を求めるとともに、今後三十日間は北東部の各州を中心に支持を広げる戦略を打ち立てた。同氏は選挙での共闘を決めた自由前線党(PFL)のボウンハウゼン党首らと十一日に会談し、選挙情勢について意見交換する予定。
結論を出すのは時期尚早としながらも、選挙運動の準備をさらに急ぐ必要があると同党首は同氏の劣勢を懸念している。またPFLの中には、同氏が両党の幹部らとの協調せず、選挙体制の構築が遅れていると批判する党員も多い。同氏がPMDBの協力を取り付けようとするのは時間のムダで、その間にガロチーニョ氏が支持を伸ばしているという。
アウキミン氏は十日夜、ダッタフォーリャの調査結果を分析するため、ジェレイサッチPSDB党首と選挙対策責任者のゲーラ氏と会合を持った。ブラジリアに到着した同氏は、調査結果が妥当で、支持率二〇%から選挙戦を始めるのは悪くないとコメントした。