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東西南北

2006年4月12日(水)

 ルーラ大統領は家族支援金プログラムの支給対象者の月収を一〇〇レアルから一五〇レアルに引き上げることを決定、支給額も九五レアルから一〇七レアルに引き上げる案が現在検討されている。これにより任期末の十二月までに千百二十万人世帯に支給する目標を達成し、大統領再選を果たしたい考え。
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 大サンパウロ市圏オザスコ市のバスターミナルで十日未明、六人の男が警備員を銃で脅して金庫三台を奪おうとしたが失敗、五人は車で逃走したがパトカーに追跡され、銃撃戦の後にマージナルピニェイロスで壁に衝突、車外に出たところを四人が射殺された。犯人の一人と警官二人がけが。金庫はコンビで運び去られるところだった。
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 パウリスタ鉄道フランコ・ダ・ロッシャ駅のトイレで九日夜、生後二週間とみられる乳児を清掃員が発見。カンピーナス市では同日午後、四歳と八歳の兄弟が池のそばに置き去りに。
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 パラー州で続く大雨により北部ポルト・デ・モス市で子ども三人が溺死、八千二百人が避難。同州全体ではすでに約二万人が避難している。
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 ブラジルの製造業における生産効率は一・三%増、世界ランクで下から二番目の二十二位という結果が全国工業連盟(CNI)から発表された。九〇年代に世界第四位であった生産効率が急激に低下した原因は、高金利による設備投資の減少とされる。最高はインドの年平均一〇・一%、続いてシンガポール、マレーシア、タイとアジア勢が占めている。ブラジルとの間につけた差は今後の輸出に大きく影響する。これまで好調であった輸出は、九〇年代における設備投資努力の結果であったといえる。