2006年4月12日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三月三十一日】デロイテ監査法人が、過去五年間における世界の小売店成長率ランクを発表した。ブラジルはその中に、カーザ・バイアが成長率二六・七%で十二位、ポン・デ・アスーカルグループが成長率一六・七%で三十六位に入っている。ちなみに日本では近鉄が四八・九%で四位に入っている。
売上高ランクではカーザ・バイアが、三〇億ドルで世界ランクの百九十八位にある。カーザ・バイアの二代目社長ミハエル・クレイン氏は、ブラジル以外の国で開業をしていたら、短期間に高度成長をしていたという。しかし、人口五十万人以上の都市全部へ出店する計画で、国外進出は今のところないようだ。
両社の発展には、強力なパートナーの協力がある。カーザ・バイアにはブラデスコ銀行、ポン・デ・アスーカルにはカシノだ。顧客のローン取り付けに見合うだけの運転資金は小売店にない。小売店とクレジット企業のパートナーシップは、不可決とされる。
ローンの決済期間も年々、延長する。従来六カ月の決済が主流であったが、今は十カ月に延びた。顧客は一つのローンを決済するまで、次の買物をしない習慣も改める必要があると、同社長はいう。
売上げの伸びは新店舗の出店にあり、出店なくして売上げ増は見込めない。またカーザ・バイアは、ブラジルにテロという問題はないが、万引きとレジの不正で頭を悩ましている。