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日系初の陸軍中将が誕生=11日にブラジリアで拝命式=小松パウロ氏「役目全うしたい」

2006年4月13日(木)

 日系として最高位の陸軍中将(Genaral de Divisao)となった小松パウロ(58、二世)氏の拝命式が首都ブラジリアで執り行われた。三人の大将(General de Exercito)、九人の中将、十二人の少将(General de Brigada)と共に拝命を受け、関係者約五百人が祝福した。
 今までの日系人における最高位はすでに退役した小原彰元陸軍少将。今回の小松氏の就任により、〃三ツ星〃を肩に光らせる初の日系中将の誕生となった。
 十日に行ったニッケイ新聞の電話取材に対し、小松中将は、「今回の昇進を心から誇りに感じる。移民だった父母に感謝するとともに、この役目を全うしたい」と語った。
 小松中将は一九四八年サンパウロ州パカエンブー市出身。六十八年に士官候補生としてブラジル陸軍に入隊、八十六年には参謀補佐としてパライーバ州のジョアンペッソアに赴任した。
 九七年から九九年、アメリカ・ワシントンにあるブラジル大使館での勤務経験もあり、〇二年には陸軍少将に昇格、同年、北東地方の参謀長となり、現在もパライーバに在住している。
 ネッタ夫人は同州の出身。一男、二女の父親でもある。
 姉のハツエさんも駆けつけた式場で小松中将は、「軍の中に日系人は少ないので、責任を感じる。(自分の記事が掲載された)ニッケイ新聞を日本に住む兄弟に送りたい」と喜びを噛み締めていた。