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携帯電話チップが人気=偽名も使え、服役囚にも評判
2006年4月14日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】携帯電話にはめこんで使用する半導体チップが人気を呼んでいる。チップは前払い方式だと氏名、住所など登録に要する証明書を提示する必要がなく、電話一本で登録可能、手軽さが人気の因。
これだと偽名で登録が可能で、発信も受信も身許がバレないことから犯罪者に多く使用されている。とくに刑務所の服役囚の間で評判となり、チップさえ持ち込めば使用可能の便利さが買われている。これにより犯罪組織の連絡、Eメールによる写真送付、果ては組織の会合にも使われる。
偽名が使えるため、有名人の名前を使用するふざけたケースが多く、例えばルーラ大統領からパロッシ(前財務相)への通話がある。
ただしチップはGSM方式のCLAROとTIMしか使えない。しかし一台の携帯電話でいくつものチップが使える。このため刑務所内では電話が二四〇〇レアル以上、チップが七〇レアル(通常二〇レアル)で取引されている。