ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

2006年4月14日(金)

 バストス法相は十二日、「(法相の地位は)非常に居心地がよい。大統領も辞任を望まない」と述べ、法相を辞任する可能性を否定した。口座違法開示に関与した疑惑も根拠がないと否定。
     ◎
 サンパウロ市東部ベレン区の路上で十一日午後七時ごろ、食事を受け取っていた路上生活者(25)がオートバイに乗った二人組の男に撃たれ、病院に運ばれたが死亡した。ボランティアの二人も被弾し腕と足にけが。被害者が麻薬購入のツケを払わなかったのが犯行動機と警察はみている。
     ◎
 十七日間続いたサンパウロ市教職員によるストライキが十二日に終結した。スト主催者によると、参加者は一万二千人。市はスト中の給与は支払うと約束したが、教職員らは要求していた賃上げを勝ち取れなかった。
     ◎
 ブラジルで六十歳を超える人の数が、二〇〇四年に人口の九・七%に当たる千七百六十万人に達し、世界第八位にランク入りした。十五歳までの若者百人当たり二十五人の割合で、八〇年は十一人だった。若者に対する高齢者の割合が最も高い国はイタリア(百人当たり百四十二人)で、次に日本(同百四十一人)。
     ◎
 ブラジル全国司教会議(CNBB)は十二日、ベストセラーとなり映画化もされた「ダヴィンチ・コード」はフィクションであり、事実の暴露ではないと警告した。同書は四十四カ国語に翻訳され、四千万冊が売られた。言論の自由が極度に制限された時代、ダヴィンチは芸術や自然科学を以って真実を伝えたという。またユダの福音書が発売され、ブラジルの宗教界は話題が多い。聖書はニケア公会議で改ざんされたという疑問は、聖書研究者の間で常にあった。