2006年4月14日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】サンパウロ市内で昨年発生した交通事故による死亡は一日平均四人だが、その半数に当たる二人は車にハネられる人身事故だった。その犠牲者は七百三十六人に上り、最後に統計がとられた二〇〇〇年の七百三十八人とほぼ同数で、何ら改善されていないことを示した。中でも五カ所の道で七十人が犠牲となる危険度となっている。
M・ボイ・ミリン道では十七人が犠牲となった。信号の故障が多い上、街灯が少なく見通しが利かないのが事故の原因。さらに住民が車の間を縫って横断するのが事故につながっている。南部のテオトニオ・ヴィレラ大通りでは十六人だった。これも信号機の故障。マージナル・チエテとピニェイロスではほとんどの犠牲者が近くのファベラや道路沿いの住人となっている。
アリカンドゥーバ通りでは歩行者用の横断信号の短いことが指摘されている。横断中にセンターラインに到達した時点で信号が変わることがしばしば起こる。交通局によると、横断には一秒に一・二メートルの歩行速度を基準にしているという。さらに同局では事故防止のため信号の再点検をして信号時間を再設定し、横断歩道を増やしたいとしている。