2006年4月14日(金)
ブラジル京都会(杉山エレナ会長)の第二回定期総会が九日午前、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の日本語センターで行われた。初めての本格的な郷土の使節団、京都府議会議長友好団の来伯が七月に予定されていると公表され、百周年に向けて郷土との絆を強めることが再確認された。
先没者に黙祷を捧げた後、〇五年の事業報告、会計報告が行われ拍手で承認された。総収入、総支出とも一万二千五百八十四レアルで、繰越し金は二百五十七レアル。事業費の約半額は、昨年初参加だった県連日本祭りの諸経費。
〇六年度の活動として、京都府議会府議長友好団歓迎会が七月に予定されているほか、京都ブラジル文化協会(本部=京都)の岡本光幸理事の来伯など、郷土とのつながりが盛り上がってきている様子が発表された。府議長友好団は、百周年に向けた日系社会の現状調査が目的だという。
当日配布された京都ブラジル文化協会会報三月号でも、森田嘉一会長が移民百周年に言及。「京都府の各界の方々にご参加いただき、この機会をとらえて京都の文化・伝統産業をブラジルにて紹介し、できるだけ多くのブラジル人に京都の、ひいては日本の文化を知ってもらえるような慶賀使節団を派遣したく考えております」との抱負が紹介されており、日本側の強い意気込みがうかがえる。
総会では、昨年からはじまった年会費五十レアルが再確認された。出席した複数会員から「会の存続、発展には会費徴収は絶対に必要」との意見がだされた。
京都会には府からの支援金はない。杉山会長は、会として府に要請する気はない、という。これは前身である京都クラブからの伝統で、「百年経ってもオンブに抱っこじゃ」との考え方だという。
そのほか、県連日本祭り担当としてヨシオカ・ミドリ・クリスチーナさん、ソシアル担当としてケイラ・パウリーナさんと大角総丙さんが選任された。
杉山会長は「会と京都出身の方とのつながりを強めたい。出身者はぜひ連絡してほしい」(連絡先=電話11・5011・7245、kyotoclub@hotmail.com)とよびかけた。
京都会の創立は五二年だが、正式な団体登録を行い、県連に加盟してから二回目の定期総会を迎えた。
約三十人が参加し、終始なごやかに話し合い、昼からはゆったりと懇親会を楽しんだ。