2006年4月18日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】ルーラ政権が発足した二〇〇三年一月から今年二月までの三年間に、政府は公務員のポストを三万七千五百四十三増やした。〇二年比で公務員は七・七二%増えたことになる。
三万七千五百四十三のポストのうち、二千二百六十八は採用試験が不要で任命により就任する信任職で、信任職は総数で二万千四百二十八人と三年間で一一・三%の増加した。省別にみると、ポストが最も増えたのは保健省で六千二百八十五人の増員、以下運輸省の三千九百七十五人、教育省の三千九百人と続いている。
こうした増加により、政府は年間六億二五〇〇万レアルの支出増を強いられる。この数字は家族支援金七十五万九千人分、全国二万六五〇〇キロの道路の穴埋め工事一・四回分に相当する。
政府はポスト増加理由として、カルドーゾ前政権時代に業務の外部委託化により減少した職員の穴埋め、人材確保が困難な部門の再組織化、連邦公務員の新キャリア創設を挙げている。前政権では、外部委託化により公務員は八・六%(四万七千人)減少した。
「政府は現在と将来を危うくしている。解雇が難しい終身雇用を増やすことで、税負担はさらに増加する」とアレルイア下議(自由前線党)は批判している。試験を経て採用される職員のポストの七四%が暫定令により設けられた点も、ポスト創設に際しての政府の強引な姿勢を物語っている。