2006年4月19日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十八日】パロッシ前財務相が通っていた邸宅の元管理人で、同相らに自身の銀行口座を違法に開示されたコスタ氏が十七日、連邦貯蓄銀行(CEF)と雑誌エポカを相手取って、総額二一七〇万レアルに上る損害賠償を請求する訴訟を連邦裁判所に起こした。
同氏はCEFに対して一七五〇万レアル、エポカには四二〇万レアルを請求している。一七五〇万レアルの金額は、九九年十月に当選が出た宝くじメガセナの過去最高賞金、六四九〇万レアルの二七%に、最低賃金の二倍だった管理人の給与の二万五千倍に相当する。
「請求額は少ない」と考える同氏の弁護士のナシメント氏は、金額の算定にはCEFの資産、違法開示への関与者の意図に加え、将来に再びCEFが違法開示を行わないよう教訓の意味も考慮したと述べた。「昨年に二〇億レアル以上の利益を上げ、広告費だけで数百万レアルをつぎ込んでいる銀行にとってはたいした金額ではない」。
違法開示には、前財務相に不利な証言を行ったコスタ氏が野党から金を受け取ったと人々に思わせる意図があり、同氏の預金二万五〇〇〇レアルが報道されたことで、同氏が私生児であることが暴露されたと訴状には記されている。
訴訟について、CEF法務部は訴訟が正式に受理された後にコメントするとした。エポカはコメントを避けている。