2006年4月20日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】ルーラ大統領は十八日、ブラジル弁護士会(OAB)のブザト会長と面会し、政府閣僚らにより行われた違法行為への非難に対して自身の立場を擁護する一方、議会調査委員会(CPI)と議会を攻撃した。
大統領は、郵便局、裏金、ビンゴの三つのCPIがいずれも権限を逸脱するケースがあり、大統領にとって公平な調査を行っていないと批判し、CPIの調査活動を規定するルールが必要だと述べた。また、CPIの調査要請が連邦最高裁(STF)に却下されたことについて、立法と司法の衝突を避けるためのルールの設定も必要だとした。CPIへの批判に加え、予算案の承認が遅れた点についても大統領は議会を批判した。
ブザト会長は来月八日に開催予定のOAB理事会で、大統領弾劾について審議すると大統領に報告。OABが政治的決定を行う際には、どの政党にも有利になることはないと念を押した。二人はまた、OABが提起した政治改革について話し合い、大統領は改革推進を議論する専門家グループの設置に好感を示した。