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千葉県人会=新会館建設に一歩前進=視察のため職員が来伯

2006年4月20日(木)

 来年八月に創設五十周年を迎える千葉県人会(原島義弘会長)は、新会館の建設を目指しており、その下打ち合わせのために十六日、千葉県庁から二人が来伯した。同県人会はすでに新会館の建設計画書を県に提出、受理されている。また建設のための土地の購入も済ましているため、今回の視察の結果次第で母県から建設のための援助が得られる見通しだ。
 原島会長は、六年ほど前から年に二回ずつ県庁を訪ね、説明を重ねていた。昨年六月、地下鉄ジャバクアラ駅の近くに県人会の費用で土地を購入。現在はそこにある建物を会館として使っている。その建物は古くて増改築ができず、「人が集まるには不十分」であることから、新会館の建設を待ち望んでいる。
 同県人会は、昨年六月までは、地下鉄アナ・ローザ駅近くにある奈良県人会の建物の一部を間借りしていた。
 このほど来伯したのは、県庁総合企画部の浜本憲一グループ長と同副主査の渡邊和佐副主査。十六日朝の到着後、サンパウロ市近郊の県人会員らによる歓迎会が開かれた。
 一行は翌日、県人会が購入した新会館用の土地を視察。会の活動状況の把握とともに、役員らと意見交換を行った。同日午後にはサントスで移民上陸記念碑を見学、翌十八日には総領事館、日本貿易振興機構(JETRO)、千葉県内に工場がある新日鉄等の企業などを訪れた。
 十九日には過去に千葉県内で研修、留学した若者との意見交換を行った。千葉県は昨年まで、研修生、留学生の受け入れを行っており、これまでに約百名の若者が同県を訪れている。
 これまで千葉県では、三十周年、三十五周年、四十周年の期に使節団を派遣してきた。今回は九年ぶりの来伯となる。
 一行は二十一日に帰国の予定。浜本グループ長は「一世から四世までと世代を経ると若者の意識、日本語能力にも差が出てくる。県人会同様に、我々も考えていく必要がある。一方的な交流ではなく、双方向にメリットのあるものにしたい」と話した。