2006年4月21日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】サンパウロ市ピニェイロス区で十八日午後、地下鉄建設が進められている工事現場で地盤が沈下し、民家が危険な状態にさらされたことで住民が避難、近くのホテルで一夜を過ごす事態が発生した。
現場は建設中の四号線(ヴィラ・ソニア=ルス間)ピニェイロス駅とファリア・リマ駅区間のジョアン・エリアス・サアアデ街の地下二五メートルで、架設中のトンネルの天井が五センチ下がったことで地盤がゆるみ、民家八軒が危険にさらされた。
民家の壁に亀裂が生じるなどしたため、当局は住民十九人を非難させて最寄りのホテルに収容した。
沈下した部分に鉄骨やコンクリートを流し込んだため、今後の不安はないとして十九日午後、住民は自宅に戻った。しかし事故の再発を懸念して住民は不安を隠しきれないでいる。
昨年十二月にも同じ現場のアマロ・カヴァリェイロ街でも五軒の民家が被害にあい避難を余儀なくされた。うち一軒は家屋が傾いてしまった。
この事故は大量の降雨が地下三〇メートルの工事現場に流れ込んだ結果発生した地盤沈下が原因だった。