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東西南北

2006年4月21日(金)

 広告業者ヴァレーリオ氏から一二万レアルを受け取ったとして倫理委員会が議員権はく奪を要請していたメントール下議(労働者党)が十九日、下院本会議の表決の結果、必要票にわずか十六票足りず、はく奪を免れた。免れた議員としては九人目。連休にはさまれた週のため、下議五百十三人のうち出席したのは四百三十二人だった。
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 連邦警察は十九日に裁判所に提出した仮報告書で、パロッシ前財務相が元管理人の口座違法開示の主犯と断定。
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 州公務員病院で十九日、抗生物質などの医薬品を盗んでいた容疑で准看護師が現行犯逮捕され、容疑者のロッカーから一万三七〇〇レアル相当の医薬品が押収された。犯行動機は同日時点で不明。
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 リオデジャネイロ州とサンパウロ州の海岸地方で、連休期間中にデング熱感染が拡大する恐れがあるとして、政府は対策チームを現地に派遣した。シーズンオフに閉鎖する別荘の数が増え、蚊の駆除活動が遅れたことも一因とみられている。
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 ウオール・ストリート・ジャーナルによれば、米国で廃品としてリサイクルされた水銀剤が一三〇トン、ブラジルへ密輸されているという。正規には四三トンの水銀剤が輸入され、工場と医師だけに販売するが、金鉱に近い僻地の薬局では自由に入手できる。採金のプロセスは、金を含んだ砂や鉱石粒に水銀をかけると、金六〇%水銀四〇%の混合体で取り出される。それを加熱すると、水銀は空中へ蒸発する。加熱現場周辺は水銀で汚染された空気が充満しているが、採金人の妻子は知らないで生活していると報じた。