2006年4月21日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】集中豪雨で河川が氾濫して被害が甚大となったパラー州で、今度は食糧不足という深刻な事態に直面している。トカンチンス川、アラグァイア川、イタカイウナス川沿いの住民は氾濫で身動きが取れない状況で、水位の上昇は止まったものの、作物の全てを失い食糧も底をついてSOSとなっている。
州当局によると五千家族が被害に遭っており、緊急に一万個のセスタ・バジカ(生活必需品パック)が必要とのこと。連邦政府と州ではこれまでセスタ・バジカの救援物資を届けたが二〇%の住民にしか行き届いておらず、特に高齢者や子供の飢えが目立っているという。またシングー川沿いの十八市では、さらに水位が上昇していることで避難を余儀なくされており、同様の問題が生じると危惧している。
アマゾナス州ではタバジョース川とアマゾン川の水位が上昇を続けており、サンタレン市では約二千家族が、アルメイリン市では一万人が孤立している。この地域ではセスタ・バジカ一七〇〇個が不足している。