アグリビジネス
2006年4月26日(水)
農務省は十八日、三千種類の伝統的植物名を欧米と日本で商標登録した。その中にはアサイーやウンブ、クプアス、マラクジャ、ピニョン、カジャーなどがある。これまで数々の植物名が日本の朝日フードによって先取りされ、ブラジルの普通名詞を使うたび一品につき一万ドルを同社へ払わされている。このような事態を避けるため、政府は先手を打った。世界の商標登録機関が、前例がないと驚いている。すでにフェイジョアーダやラッパドゥラなどブラジルの普通名詞八十四種類が外国企業によって商品登録されている。農務省は第二弾として五千種類の植物名を商品登録で準備中。さらに藻類三千種類も商標登録をする。
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チラピア(草魚)のヒレ肉が、米国とカナダ向け輸出で注目を浴びている。二〇〇六年度の注文は二一〇〇トン、金額にして一五〇〇万ドル。〇五年は一〇〇〇トンの六六〇万ドルであった。現在、七社が養殖中で五社は輸出中。注文は応じ切れないほどあるが、利益幅は今一である。しかし、各社とも為替条件の好転を期待した拡張計画がある。出荷は全て空輸される。チラピアのヒレ肉の最大生産国がエクアドル、続いてホンドゥラス、コスタリカ、ブラジルの順。ブラジルの総生産量は一三万トンであるが、ほとんどアングラ市場で売買される。チラピアの養殖に温度や水質で適しているのは、パラナ川沿いのイーリャ・ソルテイラ。養殖は網の中のいけすで行い、泥の臭みを避ける。各いけすは一八立方メートル、二五〇〇匹を養殖する。目方にして二・一トン。養殖期間は五カ月。餌代は売上額の七五%。
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足の指の間やかかとなどの皮膚穴に寄生する昆虫(ビッショ)の繁殖期が来た。特に犬や猫を飼い住宅の内外を自由に徘徊する場合は、昆虫を持って来るので要注意。また広い庭や物置、家畜小屋がある家はねずみやノミが運ぶ。昆虫は成育後、枯葉や枯草がある日陰に居住する。犬や猫が寝るところは洗剤で掃除し昆虫の蛆を退治する。特にペットに寄生する蚤に注意すること。