2006年4月27日(木)
エスタード紙二十六日付によれば、サンパウロ市警は十七日、エヴェラルド・ビスポ・ドス・サントス容疑者(28)を逮捕した。サンパウロ市にすむ老人からフスカ車を騙し取るだけでなく、その息子で、日本にいるデカセギに振り込め詐欺を働き、三万レアルを騙し取ろうとした疑いだ。
グアルーリョス市の拘置所に収監されていたエヴェラウド容疑者は五日、拘置所内から携帯で、電話会社の従業員になりすまし、M・Oさん(75)宅に電話をかけた。
最初は金銭目的の詐欺を行っていたが、被害者が年金生活者であることに目をつけ恐喝にきりかえた。被害者は唯一の財産である一九八五年製造のフスカ車を、同容疑者の弟エリヴァウド容疑者(27)と、同容疑者の嫁パトリシア・マリア・ダ・コンセイソン(25)にとられたあと、警察に駆け込んだ。
同容疑者は、M・Oさんの電話回線を盗んでいたので、日本でデカセギする息子P・M・Oさん(27)が電話してきたのを拘置所内でうけ、自分が警官であると偽った。父親は強盗の罪で捕まっているから、保釈するのに三万レアルが必要だと、振り込め詐欺をはたらこうとした。
息子は日本から親戚に電話して、父親の安否を確認し、警察に通報した。警察はその回線を盗聴した結果、大サンパウロ圏のカラピクイーバ市にある同容疑者の親戚宅から発信していことをつきとめた。
警察が現場へ急行し、違法電話発信装置を摘発、そのフスカも押収した。