2006年4月28日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】サンパウロ州マリーリア市(サンパウロ市から約四〇〇キロ)および隣接するポンペイア市は今、「女子大生のセックスの謎」の話題でもちきりとなっている。発端は今月十日、マリーリア市ソアレス・ダ・ロッシャ大学の法科三年生の女子大生(20)が二人の男性とセックスしている複数の写真がインターネットのホームページに流されたことによる。
同大学の学生らは学校の恥だとして登校してきた女子大生を吊るし上げようと集結し。大騒ぎとなった。このため警官がパトカーで教室に閉じ込められた女子大生を救出、保護した。警官はガス弾を発射して学生らを蹴ちらすはめとなった。
女子大生は弁護士の父親とともに警察に出頭、セックス行為につき身に覚えがなく、悪質なモンタージュ写真だとして告訴した。女子大生は写真にあるハンドバッグや靴は所有しておらず、また左肩にあるホクロが写真の女性にないことから別人の肉体だと指摘した。相手の男二人ともまったく面識がないという。
さらに使用された写真の髪形は一年以上前のものだとしている。以前交際を断った男が根にもってのモンタージュ作成の張本人だとして刑事告発した。女子大生はこれまで七千件以上の電話による迫害を受けてノイローゼになっている状態だという。
女子大生が居住するポンペイア市(人口一万八千人)では、この写真のCDが一枚一五レアルから二〇レアルで飛ぶように売られており、市内の話題を独占。捜査のなり行きを市民全員が見守っている。