2006年4月28日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】サンパウロ市内でサンパウロ州議員の公用車が自動車泥棒の標的となっている。これまでに五台が盗難にあっており、議会では寄るとその対策が話題となっている。
盗難にあった車はいずれも運転手一人の時に武装集団に襲われたもので、明らかに公用車と知っての犯行で、これを狙った専門の犯罪組織が存在するとみられている。昨年十二月に盗難にあった公用車は電信柱に衝突して放置されていたが、ナンバープレートは持ち去られていたため、プレート盗用が目的と推測されている。
サンパウロ州保安局では、公用車が昨年十二月にすべて買い換えられ、オプションのアクセサリーや装置が完備していることで、高値で取引されるために標的にされるのと、ナンバープレートを盗んで犯罪の後の逃走で、プレートを着用することで警官に止められることもなく、料金所もフリーパスなことから容易に警察の目をくらませるためとみている。議員の中には公用車は一般車とほぼ変わりがないと強調する向きもあるが、ピカピカの黒塗り新車で黒ナンバーの上、運転手付で目立つのは当然だとの声が多い。