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服役者は読み書きが得意=サンパウロ州=必要に迫られ能力向上

2006年4月29日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】服役者の方が一般国民より読み書きが好きで得意―。サンパウロ州の刑務所の服役者を対象に実施された調査結果から、こんな実態が浮き彫りとなった。
 パウロ・モンテネグロ研究所は、サンパウロ州政府の服役者支援基金(Funap)の依頼を受け、同州にある三十二の刑務所、服役者八百人を対象に読み書き能力を調査。基本的読解力(短くて内容の簡単な文章を読める)がある服役者と一般文章を読める服役者の割合は七六%に達し、全国平均(六四%)と南東部地方の平均(六九%)を上回った。
 また、服役者の八〇%(全国平均六三%、南東部地方平均六九%)が雑誌を読む、八六%が文章を読むのが好きだと答えた(全国平均は六八%)。手紙を書くと答えた服役者は八五%に達し、全国平均(四二%)と南東部地方平均(四一%)の二倍を超えた。日記と物語を書く服役者もそれぞれ三〇%、五〇%に上った。
 服役者は家族宛てにはがきや手紙を書くことが多く、他にも申請書などを自筆で書く必要があり、生活環境が読み書き能力の向上につながっていると関係者らは分析する。刑務所内の教育プログラムに参加すると答えた服役者が三五%に過ぎないこともその点を裏付けている。服役者の七三%は三十四歳以下、三三%は小学校第四学年までしか修了していない。
 調査結果を受けたフルカワ刑務所管理局長官は二十七日、学習する服役者の刑期短縮を擁護した。現在、刑期短縮の対象者は働く服役者のみとなっている。

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