日本語の話せない方から「ポルタの日本語は?」と質問を受けることがあるが、「ドアです」と答えると、「英語ではなくて日本語が知りたい」という。言われて初めて外来語であったことに気付き恥ずかしくなることがしばしば。
以前、一世の方から「今ブラジルはあつい」と日本にいる孫に言われたが、その日は寒かったので「いや、今日は寒い」と言ったら孫に大笑いされた。笑われた理由がわからないから教えて欲しいと相談を受けた。実は「あつい」は「勢いがある」という意味をもち、お孫さんは「今ブラジルは人気なんだ」と言いたかったようである。
最近は特に、カタカナ語や俗語ばかり使う若い子と話すと齟齬をきたすことが多い。コロニア語を用いたわけでもないのに、日本人同士の会話に誤解が生じる。なんとも奇妙な話だ。(来)
06/04/29