2006年5月3日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】一日の労働祭(メーデー)の祝典がサンパウロ市内二カ所で行われた。二大労組の一つ、フォルサ・シンジカル主催の祝典はカンポ・デ・バガテラ広場で行われ、一二〇万人が参加した。
これに要した費用は二二〇万レアルだった。同労組の通称パウリーニョ委員長が民主労働党(PDT)のため、集会は政府批判に集中した。反政府色の強い議員らも結集し、演壇でルーラ政権への不満を次々と表明した。
いっぽうでCUT労組はパウリスタ大通りで、一五〇万人が参加して行われた。ここでは政治は影が薄れ、歌手などの芸能人が主役をつとめ次々とショーを繰り広げた。
労働者党(PT)の母体にもかかわらず、例年見られる党旗の乱立はなく、わずか一本がひるがえったのみで、サッカーのW杯開催年に当たることから国旗が大部分を占めた。
PT議員の参加も激減、わずかに州知事選に出馬を表明しているマルタ前市長およびメルカダンテ上議が顔を見せたにとどまった。
前CUT委員長のマリーニョ労働相は、サンベルナルド・ド・カンポ市で行われたミサにルーラ大統領とともに列席したものの、この集会には欠席した。
側近筋によると体調が著しくないとのこと。盛り上がりに欠けた集会にフェイジョー委員長は毎年祝典の雰囲気は変化するものだとして、ショーで盛り上がったのがせめての慰めだと語った。