ターゲットは若い読者=生き残りにかける有力紙
2006年5月3日(水)
【ヴェージャ誌一九五三号】マスコミ界の恐竜といわれた有力紙が、小型タブロイド化している。ブラジルのマスコミでは百十五年の歴史を持つ大御所のジョルナル・ド・ブラジルが、タブロイド版に変更した。英国でも三大紙タイムズ、ガーデアン、インデペンデントが小型化した。
インターネット世代の読者には、新聞の小型化は持ち歩きに便利で好評である。生き残りを賭けた有力紙がイノヴェーション会社に新聞の魅力をいかに訴えるか問うたところ、五十の返事が返ってきた。要約すると、コカコーラにならえというのだ。
コカコーラが八歳の子供から八十歳の高齢者に愛されるのは何故か。コカコーラは、消費者が小さいときからコカコーラ中毒になるようマーケティング戦略を練っている。これが新聞の生き残る方法だと、くだんの会社は教えた。
この考え方に立つなら、新聞は読者が若いときから新聞を読むのが楽しくなるように編集し、洗脳しなければならない。新聞を読む習慣が生活の一部になるようにリードする。新聞の一方的押し付けは禁物だ。読者のゲットー化や負組新聞、同人新聞、社会疎外者新聞にならないよう注意することだ。
新聞は、若い読者に記事と読者の生活への影響を暗示するものであること。新聞は活字が残るので、読者に考える時間を与える。新聞は時代の流れを教え、取り残されないよう警告する。各世代の読者が持つ心理的葛藤をつねに把握する。新聞、悩む青年らの相談相手である。
新聞のもう一つの傾向は、大衆化と無料配布である。内容は地元の話題やカラオケ・ヤキソバ・ボンオドリの類。カラー写真や挿絵を豊富に掲載し、電文のような文章が遠慮がちにつけたしされる。通勤途中の電車やバスの中で読まれる。固いことばかり書いていた伝統の有力紙が次々、ポイ捨て新聞に変身している。全部ではないが。