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柔道全日本選手権の覇者=石井慧選手ら8日着聖

2006年5月4日(木)

 【既報関連】柔道日本選手団(斉藤仁監督以下二十名)が、三月に完成したサンパウロ市の「南米の講道館」で、ブラジルの一線級の柔道選手たちと強化練習を行うため、今月八日に来聖する。
オリンピック三連覇の野村忠弘(31)=ミキハウス=や四月二十九日全日本選手権を制した石井慧(さとし、19)=国士舘大学=、その他アテネオリンピック、世界柔道大会の金メダリストたちが集まるという豪華な顔ぶれ。
今回の合同強化練習は、来年リオ市で行われる世界柔道選手権大会をにらんでのもの。日本選手団は、サンパウロ市(八日~十三日)とリオ市(十四日~十八日)に滞在した後、十九日に日本へ帰国する予定だ。
 また滞在中の十二日午前、日本選手団の強い要望により、サンパウロの日本移民開拓先没者慰霊碑に参拝することが決まっている。
ブラジル柔道界にとって、初の試みとなる日本の一流選手との稽古は、ブラジルの若い選手たちにとって、技のかけ方、間合いの取り方、投げ込みなど、稽古の中から学ぶことができると同時に、指導者もより優れた指導方法を学ぶ絶好の機会となる。
会場となる新道場(イビラプエラ公園内の柔道オリンピック・アレーナ)は、南米を代表する柔道の拠点を作る目的で、日本の外務省とサンパウロ州政府の協力のもと、今年三月に完成されたもの。完成後早速、ブラジル柔道のメッカの一つとして、日本柔道文化との交流、普及効果をあげ始めているといえる。
ブラジル柔道連盟のパウロ・バンデルレイ会長の話によると、今後新道場での強化合宿は五月の日本選手団のみならず、六月から九月まで、競合しているヨーロッパ各国との合同強化練習が予定されているという。
日本柔道選手団とブラジル選手の練習は見学可能。期間はサンパウロ市滞在中の九日~十一日の三日間。見学時間は午前中と午後六時~八時ごろ)、連絡不要。