ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | コリンチアーノ大暴れ=グラウンドで警官らと衝突

コリンチアーノ大暴れ=グラウンドで警官らと衝突

2006年5月6日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】サッカーのリベルタドーレス杯の準々決勝が四日夜、サンパウロ市内のパカエンブー競技場で行われ、コリンチアンスがアルゼンチンのリバー・プレートに一対三で敗退した。
 これによりコリンチアンスが唯一手にしていない同杯への悲願は又も絶たれた。そのため同競技場を埋めつくしたサポーターは激怒、ウップンを晴らすべくグラウンドに侵入しようとして警備の警官と衝突、競技場はさながら戦場と化した。八人が負傷して病院に収容された。中には重傷となったサポーターもいたが命に別条はなかった。
 試合は前半コリンチアンスが先制し一対〇で折り返した。この時点でサポーターらは決勝ムードに酔い声援を送っていたが、後半十一分にコエーリョ選手の自殺点で同点になってからイライラが目立った。
 その後二十六分と三十六分にたて続けにゴールを取られるや怒りに一変、サポーターらは空席などの施設を破壊して大暴れを始めた。その一部がグラウンドの柵を壊して侵入を図ったため警官と衝突した。
 警官隊はガス銃を発射して鎮圧を図った。だが一部が侵入、選手に暴行を加えようとして警官に取り押さえられた。このため四〇分に主審が試合終了を宣言、サポーターらは涙にくれた。
 群衆は怒りがおさまらずパウリスタ大通りやアウグスタ街の公衆電話や新聞売店を破壊するなどの狼藉を働いた。またメトロ・クリニカやバラフンダ駅の施設も破壊された。