先週末にサンロッケで開かれた青年文協の催しに行ってきた。集まった参加者百人以上の平均年齢は十八歳。そのほとんどが日系人だった。
彼らと話をしていると「日本人とブラジル人どちらのほうが好き?」といった質問をしてくる人が多い。
当り障りのない返事をしようと、彼らがどちらに入るのか聞いてみた。でも、答えは出なかった。
反対に、「自分たちはどちらに入るのか?」といった質問を私に投げかけてくる。
ブラジルでは「日本人」、日本に行けば「ブラジル人」と呼ばれる日系人。
帰路、車の中で「自分は一体何?」と尋ねられた。自分のアイデンティティを問う若者の言葉を実際に聞いて、考えさせられた。(来)
06/05/06