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住宅強盗の被害急増=帰宅狙い、押し入って強奪=サンパウロ市

2006年5月12日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】サンパウロ市で住宅強盗が急増している。従来は空き巣被害が主だったが最近は家人の帰宅を狙って脅して家の中に入り、金品を強奪する荒い仕業が大半を占めている。
 サンパウロ州保安局では住宅強盗を仕分けた統計はないものの、家宅盗難保険を扱っているポルト・セグロ保険会社によると、昨年の加入者は一昨年対比三〇%増加した。この期間、盗難は一〇%増加し、被害に対する保険支払額は四九〇万レアルから六六〇万レアルへと三五%の上昇となった。
 市内在住の一一〇〇家族を対象に調査した結果、六一二軒が住宅強盗の被害にあったと回答した。このうち二度以上の被害者は二一四軒だった。さらに二〇二軒が犯人に暴行を受けるなどの被害にあった。これにより五四四軒が防犯装置を新設したり強化したという。
 防犯設備の販売も急成長した産業の一つ。警備会社に直結した防犯ベルの取り付けのみで五〇〇レアルを要し、大がかりな防犯カメラ、センサー、強化ガラスの設置などになると一五〇万ドルに上る場合もある。
 住宅犯罪を担当する組織犯罪捜査課は、防犯設備も重要だが、人間個人の注意力、周囲を見渡す肉眼の威力に優るものはないとコメントしている。