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コラム オーリャ!

 多くの日本語学校で教師たちは日本語だけでなく、文化や習慣も教えてほしいと望まれていると聞くが、どういうようになれば「日本人的」なのか。「日本で二十年以上教育を受けてきた私は『日本人的』か」と、いつも思う。
 最近、ブラジルで暮らしていて考えるのは、これまで教わってきたことを違う文化圏のこの国でどれだけ「使える」のかということ。どこまでが単なるマナーの違いで、どこまでがブラジル人と日本人の違いなのか。「立って飲み食いするな」とかはどうなのか。
 祖母に言われた言葉「そんな露出の多い服にしないの」「陽に焼けないように気をつけなさい」。この国で祖母の理想とする言いつけを守るのは簡単ではない。ここで改めて、「日本人」の感覚ってなんだろう?
 教師たちの苦労もよくわかる。(稲)


  06/05/16