2006年5月17日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】商店やショッピングセンターがPCC襲撃に備えて早めに営業を切り上げたことで、十五日のサンパウロ市内は今年最高の渋滞に見舞われた。
交通局は急きょ十六日のロジージオ(都心乗入れ規制)を解除したが、ラジオニュースが伝えたところによると、午前中は走行車が少なく市内は砂漠の様相を呈したという。襲撃事件に関わるの怖れて外出を避けたもので、緊急の用事がある人に限りリスクを冒しての外出と評していた。
十五日未明に十一カ所の銀行支店に爆弾や機関銃が撃ち込まれたことから銀行に出向くことも敬遠している。十五日午後五時半のサンパウロ市は商店の早じまいで車が溢れ、一九五キロの今年最高の渋滞となった。通常のこの時間帯の平均が五三キロであり、四倍となった。
十五日夜、サンパウロ市内はゴーストタウン化し行き交う人も見当たらなかった。映画館や劇場は閉鎖、バールやレストランも休業した。市民は五月十五日をPCC休日と呼び、ニューヨークの同時多発テロの九月十一日に相当すると冗談を交している。