2006年5月17日(水)
ブラジル三菱商事リオデジャネイロ支店(堤寿彦支店長、従業員数三十人)が創立五十周年記念の一環で、きょう十七日、同市内の私・州立小中学校五十校にサッカーボールなどスポーツ用品を贈呈する。式にはバレーボールの元セレソン代表でサンパウロ大学教授のアントニオ・カルロス・モレーノ氏を招へい、スポーツ人生などについて講演してもらう。
堤支店長(リオ日本商工会議所会頭)によると、同支店は今年一月に創立五十周年を迎えた。社会貢献のできる記念事業として、いくつかの案を絞り込んできた。「リオにふさわしいものになったのでは」と満足している様子。
スポーツ用品の内訳はサッカーボール、ハンドボール、フットサル用のボール計三百五十個~四百個。空気入れもつく。各校に八個程度、配布される計算だ。
市の教育局に約二百校ほどをリストアップ。(1)体育の教諭が在籍している(2)運動場を所有している──ことなど、有効利用できる環境にあるかを判断した。
事務所のあるボタフォーゴを始め、従業員が居住している地域など。多くは、恵まれない家庭の子供たちが通っている。
リオ日本人学校(生徒数二十一人)もサッカーボールなどがかなり老朽化しており、五十校の中に含めた。式には七十~八十人が出席予定。学校関係者のほか、五十校を代表して一校の生徒たちに来てもらう。
アントニオ・カルロス・モレーノ氏は元セレソン代表のキャプテン。三百六十回以上も、国際大会に出場した。堤支店長は「テーマは彼に任せています。スポーツ人生を聞くことが、啓蒙活動につながれば」と話している。
ブラジル三菱商事は昨年十二月が創立五十周年。今年三月に完成した、特別養護老人施設「あけぼのホーム」の日本間設置に、一万七千レアルの資金援助をしている。