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「何すればいいのか」問う声も=百周年協会=近郊2都市で説明会

2006年5月17日(水)

 ブラジル日本移民百周年記念祭典協会の祭典委員会(田中洋典委員長)は、十二日にピエダーデ、十三日にアチバイアで百周年記念式典の説明会を開いた。
 アチバイア文化体育協会で行なわれた説明会には、祭典協会から訪れた七人のほか、同文協の辻修平会長、福島県人会の関係者など約四十人が集まった。
 説明会では、先月の定期総会で決定したばかりの新しいシンボルマークの説明から、記念祭典の企画募集の説明、祭典行事やパレードの企画説明など、田中委員長が途中経緯を報告。
 「とにかくみんなの百年祭。各地の協力がなければできない」と協力を呼びかけた。
 出席者からは、「祭典に向けて協力したい気持ちはすでにあるのだから、自分たちがどういった形で支援できるのかを具体的に言ってほしい」といった意見が上がった。
 これに対して祭典協会側が「出し物としてアイディアなどある場合は、言ってきてほしい」と逆に要望を返すなど、「具体的な支援方法」を求める地方団体と、協会側との意識のずれが目立つ場面も。田中委員長によれば、二〇〇八年まで「あと二年」、「まだ二年」という日伯両政府のスタンスの違いもあるようだ。
 近郊都市を中心とした百周年の説明会は、これまでサンパウロ市内の二カ所、サントス、タウバテ、サンベルナルド・ド・カンポ、サンジョゼ・ドス・カンポス、レジストロ、スザノで行なわれた。今回の二カ所で十回目。