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国家予算142億R$削減=29億は汚職の疑いで捜査中

2006年5月18日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】ルーラ大統領は十六日、今年の国家予算の支出を一四二億レアル削減する大統領令に署名した。この法令は連邦官報(ジアリオ・オフィシアル)十八日付に掲載され、実効となる。
 このうち二九億レアルは連警が汚職の疑いがあると見て捜査中のもので、大統領は支出を凍結した。最もカット幅が大きかったのは観光省で七六・二%、次いで国家統合省の五九・九%、スポーツ省の五二・二%だった。救急車スキャンダルで連警が追及している保健省は一・六%減とほぼ現状維持となった。
 経済政策担当のエコノミストらは、予算の見直しで社会福祉とくに貧困手当など二〇〇億レアルのカットを目論んだが、選挙の年を考慮して据え置くとの政府方針を受け入れたという。