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ガルボン・ブエノ街も舞台に=第2回文化祭り=カサビ市長からも賛辞=1万人以上が日本文化に触れる

2006年5月23日(火)

 日本文化を紹介するイベント「第二回文化祭り」(ブラジル日本文化協会主催)が二十一日、リベルダーデ区の文協ビルを中心に開催された。ガルボン・ブエノ街や野外駐車場にも規模を広げ、様々なショーやイベントが繰り広げられ、終日多くの人で賑わった。サンパウロ市企画の二十四時間文化企画、ヴィラーダ・クルツラル(Virada Cultural)に登録された唯一の民族系イベントでもあり、カサビサンパウロ市長も会場を訪れた。
 「様々な日本文化に触れる機会になれば」。
 文化祭り委員会の中川郷子委員長は、ガルボン・ブエノ街の特設舞台であいさつ。若者を中心とした五百人以上のボランティアがイベント実施に尽力したことを強調した。
 文協バザーから改称、今回二回目を迎えた「文協まつり」は以前まで行っていたリッファを廃止するなど大きく刷新を図った。メディアを通じて広報活動を行い、市のイベント「Virada Cultural」にも登録されるなど、広く日本文化を紹介するイベントに成長したようだ。
 屋台が建ち並ぶ会場入り口ともなったガルボン・ブエノ街では、シャンシャン傘踊りや沖縄系バンド、トントンミーなどが好演、多くの人を呼び込んだ。
 大講堂では午前十時から、太鼓やYOSAKOIソーラン、民謡、ジョー平田さんのショーなどが次々と催され、ほぼ満員となった会場では非日系人の来場者も多く見られ、笑い声や拍手が絶え間なく続いた。
 午前十一時半には、カサビ市長が壇上であいさつ。市公認の文化イベントであることを強調し、主催団体に賛辞を述べた。
 貴賓室では、蒔絵や掛け軸など日本館所蔵の日本美術品数十点を展示。点前も行った裏千家関係者によれば、茶碗などかなり貴重なものもあるようだ(二十八日まで展示)。
 コスプレのイベント(小講堂)、書道や鍼灸(百周年協会会議室)、そろばんや折り紙のワークショップ(展示室)など様々な形で日本文化が紹介された。
 屋内外駐車場には屋台が並び、焼きそばやお汁粉、ところてんなどを販売、日本の味に舌鼓を打つ人々でごったがえした。
 会場を訪れた四十代の男性は、引きも切らない人の波に目を丸くし、「リベルダーデの名物イベントになっていけば」とカレーパンを手に笑顔で話していた。