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現行選挙法の規制を批判=大統領、再選に意欲にじます

2006年5月24日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】一カ月後には再選への出馬を公式表明するとみられ、公共工事の完工式に出席できなくなるルーラ大統領は二十二日、六月三十日以降、政府が州や市と共同で公共工事を実施することを禁じた現行の選挙法を批判した。
 「議員らは票の買収につながるとみて、選挙が近づけば政府は支出を増やしてはならないと考えたようだが、それは時代遅れの考え方だ」と述べた大統領は、二年毎に選挙が実施されるため、大統領の任期のうちほぼ一年は失われてしまっていると同法の規制に反対した。
 同日政府が上下水道整備工事に向けて、一三〇億レアルの予算を十一の州と連邦直轄区に支出したことを引き合いに出し、上下水道以外にもたくさんなすべきことがあると強調した大統領は、政治家たちは目に見えない工事に投資するのを好まないと支出について冗談まじりにコメントした。
 大統領が再選に向け正式に立候補を表明しないのは、公共工事の完工式に出席できなくなるためと関係者は話している。大統領は政権がさらに継続することを示すために、現在のペースで「地方巡業」を続けると労働者党(PT)に伝えた。選挙運動が正式に始まる七月六日以降は、週末を中心に演説会などの集票作戦に集中する考えだという。