アグリビジネス

2006年5月24日(水)

 穀物生産の不況は底打ちが見えないまま大豆の作付が、さらに六〇〇万ヘクタール減る。大豆農家の農業融資コゲつきは三〇〇億レアルに達した。相場の低迷と不利な為替率、生産原価の高騰からなる三重苦は、来年も続きそうだ。農業生産者は経営法を根本から見直すことが急務だ。
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 バイオ・ディーゼル業界は二〇〇六年に入って六億レアルが投じられ、精製所二九カ所が混入用油脂の生産に入った。生産が好調なことで政府は五%混入のバイオ・ディーゼルを前倒し実施で検討に入った。生産は〇七年、年間一七億リットルの見通しとなった。地域別に見ると、南東部が五億二一八〇万リットル、北東部が四億リットル、南部が三億八二〇〇万リットル、中央西部が二億九四三〇万リットル、北部が一億八〇万リットル。生産原価は安価な順に次の通り。(リットル当たり)ピニョン・マンソが〇・二九レアル、動物脂肪が〇・五〇レアル、ひまわりが〇・五七レアル、大豆が〇・七〇レアル、ヒマが一・三五レアル。
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 リベイロン・プレットで十五日、アグリショーが開幕した。農業不振をかこつ中、カナショーといわれる程ケン(さとうきび)の独壇場となっている。クリーン・エネルギーへの関心は国際的なテーマでもある。もう一つの呼び物は小農のための家族でできるオプションと小口融資の案内がある。融資は年利四%、期限五年で貸し付ける。