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発電会社など相手に詐欺=連警、元職員ら6人を逮捕

2006年5月25日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】連邦警察は二十三日、イタイプー、フルナス、エレトロスル、エレトロノルテの発電会社を舞台に詐欺、賄賂要求、公文書偽造などを行った疑いで六人をパラナ州、サンパウロ州、ブラジリア市で逮捕し、パラグアイ人一人を指名手配した。また、二十二件に上る書類の押収命令も実行に移した。
 犯罪グループの首領はイタイプー発電会社元職員のペドローゾ容疑者で、コンサルタント会社経営者、上院議員の補佐官も犯行に加わっていた。同グループは、以前発電会社に製品を納入していた企業を探し出し、まだ支払われていない費用があり、請求を仲介するからと持ちかけて賄賂を要求、また、イタイプー発電会社からは一〇〇万レアルをだまし取ろうとしていた。
 同社は請求書類に偽造の疑いがあると告発、連警は昨年八月以降、電話盗聴などの内偵を続けていた。盗聴された通話には国会議員の名前が多数出ていたが、グループと関与した証拠がないとして連警はそれ以上追及しなかった。連警によると、会社側や従業員、そして上院議員は事件に関与していないという。
 ペドローゾ容疑者は今年一月、雑誌イストエーにイタイプー発電会社内に裏帳簿があると告発していた。しかし、逮捕後の取調べでは、裏帳簿の存在は確認されていない。