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大耳小耳

2006年5月25日(木)

 神奈川県人会館は、牧場と共に、当時の内山岩太郎知事が寄付した。内山氏は戦前にサンパウロ総領事、アルゼンチン公使などを務めた有能な外交官で、一九四七年の知事選で当選し初代知事に。以来在任二十一年(五期)を数えた。英仏語はもとよりスペイン語、ポ語も堪能だったとか。〃ブラジル初〃の県人会館ができたのは、日本の国連加盟に大きな貢献をしたと評価の高い同氏の先見の明ゆえ。その記念すべき会館を市価の半値以下で売却契約した前会長の行動は、暴挙といわれてもしかたないだろう。
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 来月八日のリオを皮切りに国内四カ所、アルゼンチンでも公演する「長唄音楽と舞踊の会」。ブラジルで触れることのない長唄の世界を花柳流、藤間流の舞踊と一緒に楽しめる貴重な機会となりそう。八一年の藤間流日本舞踊学校創立二十周年公演では、文協大講堂の扉が壊れるほどの人が集まった。「当時は一世の方が多かったから…」と話しつつ、「今回は私も舞台に立ちます」と藤間芳之丞校長、腕まくり。
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 日本の通信社の記事見出し「マイワシ、大衆魚?にお別れ」。鰯のことだ。漁獲量激減で一匹千円。いい寿司屋では一カン数百円から千円だとか。ブラジルも寒さを迎え、イワシが旬。昔と比べ大きい肉厚のが少なくなった。やっぱり獲り過ぎか。フェイラの魚屋のモラルもいまいちで、古いの新しいの混ぜて売っているから要注意。鮮度をうるさく言わなければキロ二百円くらいだから、値段は日本とは比較にならぬ。しばらく楽しめそう。