ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 4年以内にメルコスル加盟=チャベス大統領、議定書に署名

4年以内にメルコスル加盟=チャベス大統領、議定書に署名

2006年5月26日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】ベネズエラのチャベス大統領は二十四日、アルゼンチンのブエノスアイレスで、ベネズエラが四年以内にメルコスル(南米共同市場)に加盟することを定めた議定書に署名した。
 議定書は、七月二十日と二十一日にアルゼンチンのコルドバで開催が予定されているメルコスル首脳会議で、ベネズエラを含む加盟五カ国の首脳により連署される見込み。
 ベネズエラにとって今後四年間は、一般関税協定(TEC)を含むメルコスルの規定に適合するための準備期間となる。ただし、ベネズエラと他の加盟四カ国との自由貿易は、順次市場を開放した後、二〇一三年一月以降に完全実施となる。ベネズエラの加盟により、メルコスルは南米諸国のGDP(国内総生産)の七六%を占めることになる。
 「メルコスル加盟は歴史的決断だ。メルコスルはすでに、メネム前大統領やカルドーゾ前大統領のような、口先でリベラルなことをいいながら右に転向する人間のものではない」とチャベス大統領は喜びを隠さなかった。同大統領は数日前にメルコスル加盟の障害となっていたアンデス共同体の脱退を宣言している。また近いうちにボリビアが第六番目の加盟国になることを望むと述べた。