2006年5月26日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】十月のサンパウロ州議員選挙に向けて党公認候補のリストアップが水面下で行われている。下院での国会スキャンダルが尾を引いて今年は州議員から下院議員へ鞍替えするのが少なく、例年の半分となる見込み。
これまでに下議選に出馬する意向を表明しているのは現職州議九十四人のうち、わずか十二人にとどまっている。例年の平均は二十五人となっている。これにより今年の選挙では再選組が有力で、ガルシア州議長は六十議席が再選議員で占められるとみている。
ブラジル民主社会党(PSDB)では現職二十二議員のうち五議員が下議選に鞍替え、残り十七人は再選を目指す。党では再選組の全員当選に加え、さらに十一人を当選させて二十八議席を確保したいとしている、党公認は九十九人だが、すでに一一五人が申し込んでおり、候補者絞りが行われる。注目は故マリオ・コーバス元知事の孫のブルノ・コーバス氏(26)で初出馬となる。
労働者党(PT)もPSDBと最大議席(二十二)を分けあっているが、下議への転出は三人で、現有二十二議席を維持するのを目標としている。自由前線党(PFL)は現職二議員が下議へ転出、残り七議員が再選を図る。党としては十四議席に伸ばしたいとしている。ブラジル民主運動党(PMDB)は四議員全員が再選組で、党はこれと合わせ八議席への倍増を狙う。