来月移民の日を迎えるにあたり、地方ではどんな取り組みをしているのか気になった。
法要、イベントなど各地の表情を紹介できれば、と考えてのことだが少々唸ることに。
移民の日に合わせて、何らかの行事を催すところが意外に少ないのである。移住地の入植日にちなんだ入植祭で行う先亡者追悼法要も日本移民全体のことではない。
ここでいう移民の日とは笠戸丸がサントスに着港した六月十八日だが、そう捉えている人は少数派といえるのではないか、と思った。
マナウスなどでは、〇九年のアマゾン入植八十周年の方に力を入れているとも聞く。毎年、移民式典を行うサンパウロ、パラナ両州と他地方の認識は大きそうだ。
全伯日系社会のコンセンサスを―と百周年絡みでよく聞くが、こういう観点から見ても難しいといえる。 (剛)
06/05/26