「コロニアの経済力が上がったんでしょうかね」と北海道協会の某役員。日曜の北海道祭り、目玉のニシンは十五レアルと少々値が張ったが、快調な売れ行きだった。
その一週前の琉球民謡コンクール。こちらも八時間という長丁場にもかかわらず、百人近い客が最後まで老若男女の歌声に耳を傾けていた。
故郷の食と芸能。二週の間に双方の盛況ぶりを目にした。それにしても、北海道の人はそんなにニシンを食べるのかな。会長の大橋さんに聞くと「僕らはニシンを食べて大きくなったようなもの」との答え。
小樽出身の同会長。その昔は毎年海が白くなるぐらいのニシンが来て、手づかみで取れるほどだったという。北海道人がニシンに感じる郷愁の一端に触れた気がした。
県連日本祭まであと一月半。年々形は変っていくが「食と芸能」の原点は残ってほしい。(ま)
06/05/31