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PMDBに選挙協力要請=見返りは副大統領のイスなど

2006年6月2日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】ルーラ大統領は三十一日、元サンパウロ州知事のクエルシア氏(ブラジル民主運動党=PMDB)と大統領府で会合を開き、自身の再選に向け、十月の大統領選挙でPMDBの協力を求めた。
 会合で大統領は、労働者党(PT)はPMDBとの連立を望んでおり、そのため副大統領にPMDBのジョビン元最高裁長官を迎えることも検討中で、選挙時の連立がムリでも選挙後の連立を望む、現在(三ポスト)より多い大臣職を用意すると同氏に提案したとみられる。また、サンパウロ州知事選に出馬するメルカダンテ氏の副知事に同氏を迎えたいと持ちかけた。しかしジェンロ憲政相は会合後の記者会見で、副大統領のポストの提供を否定した。
 クエルシア氏は、PMDBはPTともブラジル民主社会党(PSDB)とも連立は可能だが、PSDBはすでに自由前線党(PFL)から副大統領を擁立したので、現段階ではPTとの可能性が高いと言明した。しかし、個人的にはPMDBは自党から大統領候補を立てるべきと考え、検討の必要があるとして今回の提案への即答は避けた。サンパウロ州副知事については、自身が知事選に出馬する可能性があると答えた。