ホームレスへ寒波対策=緊急措置としてホテル活用=サンパウロ市
2006年6月2日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】本格的な冬の到来とともに寒波の襲来に備え、サンパウロ市社会福祉局は市内の街路で起居するホームレスを保護する寒波対策の実施に乗り出した。
現在市内にある三十五カ所の難民収容所には七七〇〇人が収容され、満員の状態となっている。ここに寝台数を一三%増やす計画だが、増設や改修が間に合わず、これが限度となる。
この種のホームレスは都心部のみで一二〇〇人いると言われ、その六〇%がセー地区に集中している。収容所には寒波が襲来すると寒さと飢えで一挙に押しかけるため溢れてしまうのが実情だ。
そこで市当局は今年の緊急対策として、市内のエコノミーホテルと契約し、一〇〇〇人分のベッドを確保することにした。予算の都合で七月から十月までの四カ月期限となる。これらホテルで寝泊まりするのは収容所に長く住みついている人らが優先され、収容所にたまに来たり、あるいは新参者は収容所に送られる。
ホテルの宿泊代は一日一人当り九レアル(収容所の一人当りのコストは七レアル)で、市の負担となる。ホテルによると通常の泊まり客は一日一八レアルから二五レアルとのこと。その代わり難民に与える朝のパンは市から支給される、また人権擁護団体がシーツなどの用品を提供する。
ホテルの名は明らかにされていないが、複数に上る。ホテル側は市民のためになるならと全面協力の姿勢を見せている。市当局で収容所維持に毎月四〇〇万レアルを要しているが、今回の寒波作戦で新たに一二〇万レアルの出費を強いられる。
これと並行して都心部十一の区役所はストリートチルドレン(家出して街路でたむろしている子供や青少年少女ら)の実数把握に乗り出した。これまでに三十二人が確認されたが、実数はかなり多いとみている。収容所に入るか家に戻らない場合は、しかるべき措置がとられる。